

蘆田真和 (アシダ マサカズ)
現在オーストラリアのブリスベンという街に住んでおり、日本人スタッフのみのマッサージショップを経営しております。数年前まで理学療法士として日本の病院に勤務していた私が現在はオーストラリアで法人を立ち上げ、夢であった店舗経営をしています。本当に少しの行動で人生は大きく変わります。何かに挑戦したいと思っているセラピストを応援するため、実店舗経営・セミナー・セラピスト留学などを通して挑戦の後押しができればと思っております。
なぜ海外で起業?

普通の理学療法士でした。
大学卒業後一般的な理学療法士の就職先である病院勤務に決めました。1年目は技術も知識もないので、やる気だけが取り柄と思い業務が終わった後、先輩に患者様の相談をさせていただいたり勉強したりして退社するのは夜9時頃、有給を使って勉強会に自費で参加しまくりました。その時は理学療法士はそういう仕事と思っていました。

病院勤務に疑問
しかし2年目に違和感を感じ始めました。どれだけ自己投資して自分の技術・知識を広げたとしても、給料は変わらない現状がそこにはありました。もちろん仕事をする目的はお金だけではありません。しかし2年目以降、給料が一律で業務が増えるのであれば、セラピストのモチベーションは下がってしまいます。私はセラピストが幸せでなければ、その施術を受ける患者様は幸せになれるわけがないと思いました。そして思いました。自分が雇用する側になりセラピスの幸せに働ける環境を作りたいと!

なぜ理学療法士に?
私には自閉症の障害を持つ妹がいます。妹の脳の発達レベルは2.3歳の子供と同じくらいで、身の回りの簡単なことは自分でできますが、会話というレベルではコミュニケーションは取れません。そんな妹を通して理学療法士という職種を知り筋肉のことだけではなく、さまざまな病気のリハビリに対応する職種であると知り当時の私にはとても魅力的であり、その職種に決めました。

なぜ大学院に進学?
大学院で人間の行動心理学・循環器疾患(心臓の病気)の研究を行いました。その動機は日々の臨床の中で心臓の病気で死にかけた経験がある患者様が、退院の時に、『もうお酒やタバコは辞めます』と言っていたにも関わらず、生活習慣を変えることができず病気を悪化させ、再度入退院を繰り返していたことでした。人間の行動の心理を理解することは、施術をより効果的に、そして患者様自身の力で完治に辿り着くためには必須事項だと感じました。

なぜ留学したのか?
病院勤務2年目に同じ病院で働く親友に誘われ、アメリカのセミナーに参加したのが海外に興味を持つキッカケになりました。そこで、日本で自費診療で開業している方やプロアスリートの専属トレーナー、アメリカで活躍されている日本人セラピスト達に出会いました。その時「あ。もう思考が違うんだな・・・。』と愕然としました。日本で当たり前と思って生活していては、その当たり前から抜け出せないと感じ留学を本気で考えるようになりました。
リラクゼーションの力
大学院も卒業した私がマッサージ師になった理由
私にはエステの分野で活躍する友達がいます。いわゆるリラクゼーションという分野においては資格は特に必要ありません。しかし、お客様はこのリラクゼーションのサービスを受けるために1回2〜3万円払います。これが一般的なのです。
それと比べ、大学や大学院を卒業した理学療法士が一般のお客様にサービスを提供して、同じようにお金を払ってもらえるでしょうか?今でこそ自費診療など整体などのお店が増えましたが、高額の施術料金ももらえて生き残れているのはそこまで多くないと思います。
癒しの需要がとても高いということです。
またお客様のメンタルの動きを見ても、圧倒的だと思っています。例えば金曜日にエステを予約した場合と金曜日に歯医者を予約した時の、1週間の精神状態はどうでしょうか?
前者は楽しみが金曜日にあることで、もしかしたら体がすでに軽くなっているかもしれません。
後者は歯医者は歯の痛みを取ってくれるなくてはならない存在にも関わらず、前者のような気持ちの変化は起きないでしょう。
私はもしエステの施術の中で治療ができたのなら、施術に通うことが楽しみになり、そのワクワクだけでも治療効果が出せるのではないかと思っています。
だからオーストラリアでリラクゼーションも学びました
医療とリラクゼーションの混ぜた施術を目指しています!

リメディアルセラピー
オーストラリアではオイルを使ったマッサージが主流です。そしてオイルを使ったマッサージの中で治療的な施術をするのがリメディアルマッサージです。私はオーストラリアの専門学校でこのトリートメントを学び主席で専門学校を卒業しました。
リラクゼーションが武器になった
理学療法士として、たくさん知識をつけ、病院でも経験を積んできたつもりだったが、いざ病院の外に出て、お客様に施術してみて現実を知りました。実際、資格もないマッサージセラピストがたくさん指名を受け、私の施術を受けたお客様のリピートしないという現実です。
正直、この時まで、マッサージセラピストを馬鹿にしていました。しかしリラクゼーションの難しさを身にしみて感じ、リラクゼーションを真剣に学びました。
そしてオーストラリアでリラクゼーションを学び、今までやってきた理学療法士の知識を混ぜて施術することで、他との差別化が成功し、リピートのお客様がどんどん増えていきました。
現地のオーストラリア人に喜ばれるお店へ
そして現在、オーストラリアでJapanese Massage としてもう一つ差別化する強みを追加してお客様に喜んでもらっております。